純粋なもの
純粋なものがとても好きなんだと思う。子どもの頃に感じていたちょっとした事、言葉にする事はないけど心の中にしまっている大切なもの。本当にささやかな気持ち。
大人になるにしたがって、多くの人がその事を隠してしまう。(忘れてしまう?)世の中純粋さだけでは生きていけない。自分でも知らず知らずのうちに、薄いベールを一枚一枚かけていくように、真ん中にある透明な部分が見えにくくなってくる。大人の世界でうまく立ち回っていくには必要な事なのだと思う。世の中、その方が生きやすいのだ。隠す場面では上手く隠せば良い。けど、それがあることを自分が忘れちゃうほどうまく隠してしまうのは何だか悲しい。
わたしにとっては作品を作る、って事が純粋な部分を守っていく手段だったのだと思う。作る時の自分は恥ずかしいくらい純粋でクソ真面目だ。ほんの小さな事、ささいな気持ち、そのまま外に出すと周りにすぐかき消されてしまいそうな事。それを作品にそっと入れておく。
それに気づいてくれる人もいれば気づかない人もいる。どちらでも良いけど、わたしの透明な部分と誰かの透明な部分が少しでも共鳴してくれたら嬉しいな、と思って今日も作っている。